ボーダーの内観体験談 内観原法を継承する大自然に囲まれた北陸内観研修所

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ボーダーの内観体験談

今回は、嬉しい便りを皆様と共有したいと思います。「彼女」の内観中のがんばりようは、素晴らしいものでした。

「ボーダーの四十代娘(彼女)を内観させたい」という母親からの電話より、今回の物語は始まります。ボーダーとは、境界性人格障害といい「私は見捨てられるのではないか」という強い不安感から、切れて怒りが爆発するなどの問題行動を起こす障害です。

これだけの情報では、彼女は内観ができるのかしらと疑念が浮かぶのですが、母親の娘を治したいという熱意が電話と手紙から伝わりました。主治医は念入りな処方をし「本人が望むなら、内観にかけたい」と許可しました。

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彼女は、父親の虐待と母親の多忙さから子ども時代は辛い日々でした。大人になり仕事を頑張りすぎ、抑うつになります。母親は、彼女が、SOSのサインを発していても分からず病状は悪化の一途を辿りました。その後、良い主治医に恵まれ回復へ向かい、結婚してますが現在、夫の理解のもと母親と同居して「育ち治し」をしています。そろそろ彼女も自立の時でした。

彼女は自分の性格が嫌いで、なんとかしたいと思い立ち四国遍路に出かけあるお寺で内観を勧められ決断しました。母親は、彼女の障害を理解して母性的に対処できる内観研修所を探しました。

北陸内観研修所は、これまで医療機関との連携により困難な事例を幾つも経験しています。また非常勤の医師スタッフや万が一の時のため入院ができるように整えており、万全の態勢で臨んでおります。

個室を用意し、彼女が日々過ごしやすいように食事や運動の話し合いを重ねました。健康な人は一週間の内観ですが、彼女は紹介者の勧めで十日間の内観研修を目的にしました。彼女は日常のペースを崩さないで内観研修をしたいと考えていました。所長も大いに同感し、配慮することを申し出ました。

内観入所日を迎えました。誰もがそうですが、初日は不安がつきまといます。彼女は人一倍不安がったので、所長と母親がずっと付き添っていました。すると少しずつ落ち着き、夕方には内観を始めました。子ども時代の陰湿なイメージに囚われないよう、記録内観を導入しました。彼女は、書くことによって客観的に過去を見ることができるようになっていきます。

完全主義の彼女ですが、日に十回の面接は服薬している自分にとって無理があるから六回から七回にすることを、所長と話し合って決めました。これまでの問題行動を彼女が思い出すことは辛いことでした。内観中に一度だけ、切れそうになりましたが所長は彼女を包み込みました。十日目の前日、彼女は内観に集中しました。夫と母親の内観を繰り返し、無事終えました。

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帰宅二週間後、母親から丁寧な手紙が届きました。

「内観中は、気を使わせハラハラの内観者だったと思います。私は毎日、富山に向かって手を合わせておりました。本人は、何度か逃げて帰りたいと思ったそうです。その度に、腹に活をいれて踏ん張ったそうです。

家では字を書くのもおっくうな子ですが、内観中は次々と字が書けたと不思議がっていました。内観とは、廻りに何もなく、いろいろな雑念が無い場所・空間の中でできる行なのだと思いました。

娘は帰宅してすぐに、私に今まで迷惑ばかりかけてごめんなさいと謝りました。翌日から、三時間ほどですが仕事を手伝っています。これまで、自分にバツ(×)ばかりをつけて生きてきた娘ですが、この十日間の辛抱は始めて自分を褒めてやりたいと、自信がついたようです。日か経つにつれ、親子なのでついわがままなところも出て参りますが、ごめんなさいが言えるようになりました」。彼女は、内観して心の一皮がむけたと喜んでいました。


その後、彼女から電話がありました。
何事かと思いお聞きすると、
「母は、私が日常内観をしていないと言ったそうだが、
私は心の中でしている」
ということを、訂正したくて電話をかけたそうです。

私は言いたいことを心に溜めずに
きちんと話が出来たことを評価しました。

すると彼女は、これまでは職場の上司に
仕事を任され、彼女がいろいろと考えて仕事を進めても
上司がやり直しを命じると
何も反論せず従っていた、という話しをし出しました。

彼女は、その後で切れて(怒りが爆発して)、
自己嫌悪に陥ったり周囲に迷惑をかけていたと述べていました。

内観後は「私は、これこれの理由でこの仕事をしました。
修正する点は、どの点ですか?」
と、上司に言えたことがとても嬉しかったと話していました。
成長した彼女の喜びが、受話器から伝わってきました。

彼女は自分の意見をきちんと言えるようになったのです。

彼女は母親に対して何回も内観し、
母親は絶対自分を見捨てないという確信を持てたそうです。
母親への絶対の信頼感が、自分の本音を言っても大丈夫と思え
自然と言えたそうです。

母親との関係性は、対人関係のベースです。
ですから上司にも、自分の意見を言えるようになったのです。

カテゴリ :  | タグ :  | 2011/11/03

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