内観された方の声

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏り)をなくす内観

アンコンシャス・バイアスをなくし、男性・女性の意識改革から行動変革へ

アンコンシャス・バイアスって知ってますか? 「生ききづらさ」の根源です。


無意識の偏り(アンコンシャス・バイアス)とは?

アンコンシャス・バイアスとは、自分自身が気づいていないものの見方や、思い込み・勘違い、偏りのことです。内観研修生は、内観を通して人生を見つめる中で、長年積み上げてしまった自身の偏りに気づいてきます。

アンコンシャス・バイアスの中でも、幼少期からの生育や環境、学習歴でつくられる価値観的バイアスが、根深いものです。生み出す要因は3つあり、説明します。

⑴自分を守ろうとする「エゴ」。自分を正当化したり、よく見せたいと考えたり、自分にとって心地よい状態を保ちたいという、自己防衛心、自己保身。

⑵慣れ親しんだ慣習や当たり前、常識だと思っていたことが、時代に合わなくなる、また多様性が増す中でずれが生じているにもかかわらず、それに気づかないままに行う言動。

⑶その人特有の「囚われ」や「こだわり」や「劣等コンプレックス」は感情スイッチとなります。本能的な不安感やネガティブ感情の積み重ね。

アンコンシャス・バイアスは何気ない日々の行動や言動となって現れます。たとえば女性や若い人に対して見下したような態度や軽く扱うような言葉を投げかける、多様性を重視する現代社会において、個人の価値観(考え方)を無視するような心無い発言をする、相手の発言に対し、眉をひそめる、腕組みをして話を聞く態度をとるなどです。このような何気ないしぐさや、意識しない言動や不公平感を、アンコンシャス・バイアスによって引き起こされます。

誰もが何らかのアンコンシャス・バイアスをもっており、それ自体が、直ちに対人関係に悪影響を与えるわけではありません。問題は、そのような「無意識の偏り」が、少しづつ相手に影響を与えネガティブに作用することにあります。それ自体が直ちに大きな問題とはならなくても、小さな棘となって相手に刺さり、心を傷つけたり、違和感や疎外感を感じさせます。ささいなことだからと放置しておくと、職場の人間関係を悪化させ、自身のキャリアにも影響を与えます。

価値観を左右するので「一人一人が己に向き合う」ことによって変えられるといわれています。今、アンコンシャス・バイアスを変える研修が、注目されています。

なぜアンコンシャス・バイアスの研修を社員教育でするの?

女性活躍のために男性・女性の意識改革から行動変革に向けた取組が必要とされているからです。
 
「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%に」という目標が掲げられてきた日本で、いま“女性活躍”が足踏み状態。どうすれば女性が能力を発揮できる職場を作れるのか?いま関心を集めているのがこれまでの「思い込み」を打ち破る意識改革です。

今、女性の就業率は上昇しつつあり、管理職や経営者などの意思決定層に占める女性の割合も着実に増加しています。研修をする意味合いは、アンコンシャス・バイアスをなくすと、女性活躍の場が拡大し、組織に多様性が生まれ、付加価値を生み出す原動力につながります。裏返していうとアンコンシャス・バイアスが組織のマネジメントに影響を与えるということです。

アンコンシャス・バイアスを、内観で説明すると?

アンコンシャス・バイアスは自己防衛に由来しています。
内観は人生を何度も振り返ります。すると「無意識の偏り」が相手に影響を与えネガティブに作用すると気づいていきます。

たとえば子どもの時に家庭で、父親は母親を女性だから「家事をするのは当たり前(女性家事ストーリー)」の言い方をしている様子を日常生活で見てきたとします。子どもは人の関わり方を家庭で学習するので、子どもは父の態度が無意識に刷り込まれます。子どもは、誕生してからずっと両親のやり取りを見ていますので、それが人間関係の「一般的やり取り」だと思い込みます。

それと同時に、父親が母親に対し女性家事ストーリーを描くのは、人は平等と、大人は唱えているのに、子どもから見ると何か違うともやもやした気持ちが残ります。

さらに子どもにとって主な養育者である母親が軽視されることに、子どもはやりきれなさを感じます。しかし子どもは自分の気持ちを上手く言語化できないので、悶々とした感情が無意識の中に閉じ込められます。このやりきれない感情は心に刺さり、女性軽視を気にしながらも、女性軽視をするという、矛盾する気持ちや考え方の根源となります。しかしこの女性軽視の問題は、子どもとして処理できない問題なので、自己防衛のために心の奥底に追いやり、蓋を占め、壁をつくります。

女性軽視は、子どもの時に根差した「無意識な偏り」によって、その人をマイナス評価とさせる素因となるのですが、実にわかりにくい。自分は偏見を持ってないと、言い張る人もいます。他人は感じていても、本人にとってはそれが「普通」なので疑問に思うこともない状態が続くのです。

アンコンシャス・バイアスをなくすには?

自己防衛の要因を理解し、囚われている偏りは「思い込み」だと気づくと、偏りがフラットになります。心に引っ掛かりがなくなるのです。すると職場でも相手に対し、公平なマネジメントができるようになります。自身の固定概念から離れられるので、100人の話を傾聴すると100通りの方法があってもいいと受け入れられるのです。すると社員は上司から受け入れられたと感じて自信がつき、やりがいを感じ、輝いてきます。

アンコンシャス・バイアスに対するトレーニングとしての集中内観

内観の過程で説明しましょう。

内観は「世話」「返し」「迷惑」の3項目を、主に母親と父親を通して調べます。
アンコンシャス・バイアスをなくす過程を、3つのステップとして説明します。

【ステップ1】 1回目の親に対する内観は、「無意識の偏り」を「意識にあげる」工程です。
無意識の偏りは「子どもとして処理できない問題」が起因となって生じます。例えば母親が軽視されているのを子どもが見るのは辛いので、見たり、意識しないようにして心の奥底に追いやり蓋を占めます。

この蓋を開けるのは親の愛です。内観の「世話」は「愛」にあたります。ずっと大切にされた、だから自分に欠点や偏りがあっても見捨てない親、だと認識します。すると「無意識の偏り」のエピソードが、ぼんやりと想起されてきます。

【ステップ2】 2回目の親に対する内観は、「問題と対峙」する工程です。
例で説明すると、内観者は父親のネガティブな側面を認め、子どもの母親軽視ストーリーと対峙します。他方で、内観者自身も「迷惑」をかける不十分な人間だと理解しつつあります。すると父親も一人の人間だから良い面も悪い面もあって当然と、客観的に親を見ることができるようになります。

子どもは親に「完璧」を求めます。なぜなら親に見守らせるために子どもは命がけです。親を「完璧」だと思わなければ不安でいたたまれないのです。内観は幼児がえりをさせます。子どもの頃の心情がわきあがり、けなげに生きぬいてきた自分が愛おしくなると、自己肯定感が増します。

【ステップ3】 3回目の親に対する内観は、自身の欠点や癖を「無意識の偏り」と認めさせ、偏りをフラットにする工程です。
このステップでは、自身の欠点や癖を「無意識の偏り」と認めても、不安ではありません。親は自分を見捨てないという安心感が精神状態を安定し、動揺を支えるからです。

一方、多様な見方が養われると、父親が母親を軽視するのは「昔はよくあることだった」事実や「母親軽視は父親の甘えもあった」事実など、子どもの目線ではとらえられなかった、客観的な大人目線で物事を理解していきます。すると「思い込みや」「勘違い」だと気づき、捕らわれから解放されます。

内観者は、「女性軽視ストーリー」は親への偏見を生み、さらに今の職場でも「女性軽視ストーリー」を無意識に起こしていた事実に気づきます。すると呵責の念が生まれます。職場で「女性軽視ストーリー」の罪を犯しても、そんなに問い詰めてこなかったことや許しくれていた事実が想起されると、感謝し、差別する自分を「変えたい」と意識改革が喚起されます。それは人への「恩返し」への原動力で、行動改革にも至ります。

呵責の念は、心の奥に刻み込まれてその人の生き方に影響します。方向性が定まると、もはや前進あるのみ! 輝きます。

内観し、アンコンシャス・バイアスを気づいた方の声一覧

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*アンコンシャス・バイアスの詳細 → 参照:株式会社クオリア